ワタシは、常々「がんばらない」と公言している。
生き馬の目を抜くビジネス界にあって、がんばらないと言うとやる気のなさや逃げ腰と捕らえられることもしばしばだ。
それでもがんばらないと言ってはばからないのは、無理をして継続できないことに挑むことの無益さを実感しているからに他ならない。

どの業界でも、事業が軌道に乗り始めるとやれ全国展開だ、やれフランチャイズ展開だと大きな展開へと目を向ける。或いは、自社ビルだ広告だと見栄を張り始める。
そうして、成長や拡大を急ぐ企業は必ずどこかで無理をしてしまうもので、気がつくと顧客そっちのけでマスターベーションをしてしまうことになる。

潤沢な資産なしに拡大路線をとると、集客のために莫大な予算を計上し、その予算の穴埋めをするために利益率の高い商品を顧客に押し付けると言う逆スパイラルにまい進することとなる。
お客様の利益などお構いなしに、自社を拡大することに突き進むとどうなるかは、説明の必要はないでしょう。
行き着くところも想像にお任せします。

そういう意味でワタシは「がんばらない」と言ってるわけですが、わかる人にはわかるんでしょう。

みんな頑張っているよ!

退屈な毎日

朝起きていつものように準備していつもの道を通勤する。
指示を聞かないパートさんたちが好き勝手する中昨日と同じ作業をして、変化をつけるためにお昼休みだけ食事をするところに変化をつける。
休憩が終われば朝の続きを始めて毎日残業がある。

なんだかそろそろ疲弊してきている。
でも自分が行かなければ作業は進まない。
いや、行かなくても進むんじゃないかと思う。

本当に疲れる。
納期があって数をそろえなければいけないって意識してくれている従業員が少なすぎる。
説明しても「めんどくさい」「そんなことできない」というものも出る。
よくこんな状況でこの会社はここまでもっているな、いつもそう思う。

自分の頑張りは無駄な気がする。
いや頑張っている自分が馬鹿な気もする。
繁忙期になれば好き勝手言って休むパートさんとは違い週1の休みも難しいことがある。
ずらして休めばパートの中で必要な時にいない、という噂が立つ。
自分の頭越しに作業の指示が飛び交う。

通勤のために自転車をこいでいるとき「このままどっかいこうかな」と毎日思う。
いや、それでも自分がいる間は頑張ると言ってくれる部下もいる。
部下を守るために進退をかけた時も自分がいなければここをやめると言ってくれた者もいる。
自分も苦しいが部下の生活に影響してはいけない。

もう少しもう少し頑張らなければ。
そうだ、息子の誕生日は休もう。
ずる休みもたまにはいいだろう。
すこし頑張ることも休んでみよう。